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#42 けいの心臓の手術のこと - 9


ジャスミンどうぶつ循環器病センターでの2回目の診察の日。

 

けいの心臓は前回新しく処方されたピモベンダンのおかげで少し小さくなっていました。

しかしこれは薬に初期反応したためでいつかは反応しなくなるということがわかっていました。(しっかり本も読んでいましたので)

 

手術をする方向だというお話をすると、担当医は手術の概要と危険性について納得のいくまで説明してくれました。

 

肺水腫をまだ起こしていない段階での手術、退院できるまでの回復率は93%

術後3ヶ月で内服薬を必要しなくなるまでの回復率は70% (*201910月時点)

 

手術をする前に肺水腫を起こしてしまうと、その肺水腫自体で助からない率は約半分くらいと言われていて、たとえ助かったとしてもそのあと中央平均余命はそこから267日と言われていること。

 

肺水腫を一度起こしてしまうと退院できる確率がさらに減ってしまうこと。

術後、最も危険なのは72時間以内の感染症や血栓、梗塞などの恐れ。
その後も1週間、ときには1ヶ月内もまだ危険性があること。

 

また、手術をしたからといっても、残念ながら再発してしまう場合もあります。

 

しかし、今こんなに元気にしている可愛いけいが、手術をして生きて一緒に家に帰れないことになってしまう確率が7%というのはとても怖いことでした。頭でわかっていても、そしてこの急激な病状の悪化によりそう遠くない時期に肺水腫になる可能性が大変高いこともわかっていましたが、それでも私にはその場で時期を決断することができませんでした。

 

とりあえず手術についての説明を受け、理解したことのサインをし、時期については保留としてお会計をして帰ろうとした時でした。先生が、けいちゃんの血液型を念のため調べておこうとおっしゃいました。けいの犬種、ノーフォークテリアは、先生の経験からDEA1.1がマイナスの子が結構いるんですよ、と。もう一度けいは連れて行かれ、先生とすぐ戻ってきました。果たしてけいはDEA1.1がマイナスでした。それは供血犬が少なく、万が一手術で輸血が必要になったとしてもすぐには用意できない血液型です。なんとジャスミンでは次回のDEA1.1マイナスの子達の手術を12月の1週目2週目に集めて予定して準備しているというお話でした。

 

けいがこの先、肺水腫になるまで手術をせずにいて助かったとしても手術ができる機会が限られている。手術待ちの間に時間切れになったとしたら。これは神様が決断できない私に出してくれているサインなんだと思い、私は手術の申し込みをしました。


手術日は2019129日になりました。