#29 小さな頃から夢見ていた場所へ - PART 1

Originally posted on July 25, 2018


すっかりすっかりご無沙汰してしまいました。

みなさま、平成最後の夏はいかがおすごしですか?

なんだか今年の日本のこの猛暑は、例年にないどころか、なんだか全く新しい「季節」にすら位置付けられそうですね。
夏ってこんなでしたっけ・・・

 

さて、私の仕事は夏は忙しいとは聞いていましたが、今年仕事を始めてから初めての本格的な夏を迎え、忙殺されていました。
ひとりで始めたひとりの仕事で人生で初めてのこともたくさんあり、毎日毎日寝る間もない私を、けいも目をまあるくして眺めていました。ようやく今週数日息をつく間があり、すこしづつこのブログを終わりに向かわせようと思います。

長くかかってしまいましたが、どうぞご容赦ください。

 

さて、初めてグリーンゲイブルスに向かう朝から再開します。

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その朝はついにやってきました。

 

その日はお天気が不安定になると天気予報が言っていたので、どうにか雨は降らないで欲しいと願っていました。どうか少なくとも曇りであって欲しい、おばねえさんが9歳のときからずっと夢見ていた憧れの場所を訪れる日です。

 

今日わたしとけいは、憧れのグリーンゲイブルスに行くのです。おばねえさんがまだ身長が1メートルない頃から(今も高さはそんなに変わりませんが)行きたかった場所なのだから、けいも協力していい子にしてなくてはいけないと、前日から散々言って聞かせました。その朝は、けいは私の内なる興奮を嗅ぎつけたようで、いつもよりも少し興奮気味に車にジャンプして乗り込みます。

 

 

グリーンゲイブルスのあるアボンリーのモデルとなったモンゴメリの故郷「キャベンデッィシュ」までは、私たちが滞在している農場から30分のドライブです(110キロで飛ばして)。島の南の浜から北の浜辺へと横断していく子のドライブは、どこを見ても息を飲むほど美しい道です。島特有の赤い土の道と畑(アンがなぜ道が赤いのかマシューに聞いていました。)、海がすぐそこまで来ている低くて深い橋、そしてついにキャベンデッィシュという村の看板が。驚いたのはキャベンデッィシュは、この牧歌的な島の中でもどうやら一大観光地とされているようで、子供達が遊ぶ遊園地や、大人たちのゴルフ場なども多く隣接されていたということです。この島の他の場所には、そういった施設はなにもなかったので、ここに来て少しびっくり。それでも島の経済のためには必要なのだから、心の中で少しがっかりしている私に言い聞かせます。    

すぐにたどり着けるはずのグリーンゲイブルスの場所は、、、、わかりませんでした。地図ではここを曲がるという道は、Not Enterの電光看板が。工事中のようです。そこで、ネット環境から分断されていた私とけいは、キャベンデッィシュの観光案内所に行くことにしました。グリーンゲイブルスから目と鼻の先にある観光案内所では、大学生のアルバイト、ライアンがぽつんとひとりでコンピューターに向かっていました。

 

「グリーンゲイブルスに行きたいんだけど、どこから入っていけばいいのかわからないの。」

「そうだよね、あれじゃ誰もわからないよね、でもあの道に工事中の看板があったでしょ」

「ああ、入れませんって看板?」

「あれね、あの看板の後ろは入れるからそこから入るの」

「・・・!!! そうなの?本当に入れるの?」

(おばねえさん、心の中で「じゃぁ進入禁止って看板いらなくないかなぁ?」)

「うん、1日に50人はここにそれを聞きにくるね。」

(ますます、あの看板を退けるべきでは・・・)    

元の道に戻ると、果たして「進入禁止看板」の裏側から入ることができました。

あぁ、終にグリーンゲイブルス!

 

余談ですが、これが日本ですと工事中の工事現場に車で入ることなんてあったりしたら誘導の方が何人もついて、車の通れるところを通れないところもしっかり簡易フェンスで動線ができて、となりますがここPEIでは自分で通れるところ(地面が固まっていて何もやっている風でないところ)を見つけて、右へ左へと避けて通って進んでいきます。ヘルメットの頭がひょいと出てきたりしてヒヤヒヤします。終にたどり着いた駐車場には4、5台の車しか停まっていませんでした。    

はやる心を抑えながら、チケットブースに向かいます。けいはバックパック型のキャリーでおんぶされています。

 

チケットブースにはさすがにまだ5月のせいか、暇そうにしているスタッフ数人が。

「こんにちは。大人1枚お願いしたいのですけど。でも私連れがいるんです、(クルリと振り向いて背中のけいを見せて)この子も入れるのかな?」

どうやら今まで犬連れは滅多に来ないようで、何やらいろいろと相談しています。結果、全員の答えが
「わからないけどいいんじゃないかな?」でした。

そしてグリーンゲイブルスの敷地に入るチケットと、モンゴメリの生家を訪ねるチケットをセットで購入し、パンフレットをもらいました。

 

果たしてそのパンフレットには・・・

「リードをつけている犬は、家の内部以外は、全て一緒にお楽しみいただけます」

 

・・・書いてあるじゃん!

 

そしてついに、グリーンゲイブルスの敷地に足を踏み入れる、けいとおばねえさんです。

 

 

(続く)