#25 無事に帰国しました

Originally posted on June 04, 2018


これを書いているのは、東京の自宅、ついに昨日の昼間、わたしとけいは羽田空港に戻ってきました。清潔できちんとして、素敵で不思議な国、日本。いつも帰ってくるとなんだか誇らしくうれしい気持ちになります。帰ってきて嬉しいと思える国に生まれてよかった。

 

 

とにかく安いチケットとマイレージで旅していたということと、けいが一緒のためできるだけ一回のフライトを短めにしていたので、帰途には時間がかかりました。プリンスエドワード島を出たのは5/31の夜7時で羽田に着いたのはいくら時差があるとはいえ6/2の午後2時前です。プリンスエドワード島を出るウェストジェットは当然のように1時間45分の出発の遅延。トロント空港では着陸した飛行機から出るまでに滑走路混雑のため30分待ち、さらに悪天候のため到着した飛行機から荷物が出てくるのに1時間待ち、さらにさらに私の荷物は大きかったということでなぜかターミナル内の違うベルトに運ばれていて出てこず探しだすのにさらに1時間。私とけいがトロントで眠るために予約していたホテルに着いたのは小雨の夜中1時過ぎでした。翌朝はトロントから米国ミネアに朝6時40分の飛行機。4時半にはホテルを出なければなりません。素早くシャワーを浴びてけいと軽く食べ散歩してから仮眠しました。犬と泊まれる安いチェーンモーテルのフロントのインドなまりの方はとても親切で、4時半なんてとんでもない時間に起きて車を手配してくれました。トロント空港では久しぶりに空港で全速疾走しました。知らなかったのですが、カナダから出るアメリカ行きの便では、出国に加えアメリカ入国審査も同時に行うため、とてもとても時間がかかるのです。出発まであと25分というところでもまだ長い列の途中です。「こんなとき心を落ち着ける方法ってなんだっけ?」と思い出そうとしながらイラつく心を落ち着かせるよう頑張って列に並んでいました。ようやくセキュリティを抜け出国・入国を終えた時ファイナルコールで久しぶりに自分の名前が呼び出されているのを聞きました。何十キロという手荷物を抱え、けいのリードを掴んでトロント空港をどたどた走るおばねえさん。けいは風のようにターミナルを駆け抜けていました。途中、アジアの一行がわたしとけいをスマホで撮っていましたがかまっている余裕もありませんでした。ゲートの閉まる直前にけいと全力疾走で走りこみました。ハァハァ言っているわたしの横で「Good job〜」と褒められて尻尾をフリフリしているけい。


小さなデルタ機に最後に乗り込み、2時間後にはアメリカのミッドウェスト、ミネアポリスに到着。ここは4年前にけいと一緒に来た、アメリカでも5本の指に入る大きな大きな空港です。そう、この空港で本当にびっくりしたのは、ワンちゃん用の「室内トイレ」が完備されているということです。

 

実際に常日頃、不思議に思っていたのです。ミネアポリスのようなハブ空港で乗り継ぐ時、ワンちゃん達のトイレは、時間がない人はどうずるんだろう、と。貨物輸送で動物を運ぶ際には規定があり、乗継では規定の休憩時間を取らなければいけないのですが、手荷物の場合は特に定められていない航空会社が多いのです。ターミナルの外には休憩場所があり、ワンちゃん達がトイレをできますが、そこに行くには大きな空港のおきまりの「長蛇の」セキュリティを再度通らなければいけません。乗継で3時間以上ないと怖くて外には出られません。

 

・・・という現実の中、果たしてミネアポリスの空港には、わんちゃん達用の室内トイレがありました。それはタタミ6畳ほどの小さな部屋になっており、一面に人工芝が引かれています。大きな手洗い桶があり、ウンチ袋も完備。そしてワンちゃん達が芝生の上で用を足したあと、押すボタンがあり、そのボタンを押すとどこからかさーっという音が流れてきて、どうやら芝生の下の床が流されているようです。けいも芝生の上でクンクンしたあとにちゃんと用をたせていました。いやぁ、さすがアメリカ、日本がこのレベルまで到達することはあるのでしょうか。その後けいとわたしは3時間以上時間がありましたので、外のペットリリーフエリアに行き、ゆっくり散歩をし、ボールで体を動かしてから12時間のフライトに臨みました。

ビジネスクラス以上で旅をしない限り、エコノミークラスのフライトには運がつきものだと思います。泣き叫ぶ赤ちゃんや大柄な人などが隣に来るのが運が悪いかというとそういったわけでもなく、なんていうんでしょう、ただただこちらもあちらも居心地が悪い感じのままずっと隣合わせで12時間以上いるというのは、運が悪いなあと思うのです。今回のフライトは明らかに「アタリ」でした。もともとわたしは3人掛けの通路側、その後ろにも3人掛けの席があり、そして後ろが最後列の2人掛け席でした。ここに岩国のミリタリーに仕事で行く3人組のアメリカ人(犬好き)と普通の仕事のビジネスマン(犬好き)とわたし+けいで座ることになりました。みんなで隣近所にハーイ、僕(わたし)だれだれと普通に軽く挨拶したあとで今回面白かったのはここで、それぞれにすでに決められた席があるけれど、みんなで本当に希望を話し合って、使ってない後ろの2席も入れて座る所決めない?ということになりました。8席に5人と一匹です。私とビジネスマンは狭い所が怖い性分(claustrophobia」と言います)ですので、絶対に通路側希望。3人組のミリタリーに仕事で行く技術者達の一人は全くの変人(注:個人の感想です)で、どうしても離着陸を撮影してyou tube にアップしたいから窓側希望。最終的にこの話し合いを提案した残りのふたりがどうやら公開してない同性同士のカップルのようでどうやらふたりでプライバシーを持って座りたい、ということらしかったのでした。そんなこんなで最後列2席にカップル、大柄の閉所恐怖症が3列全部(途中で交代する約束)、変人が3列の窓側で犬連れ(わたし)一つ置いて通路側に座ることになりました。みんなお菓子を回したり、けいを回したり(注:キャリーから出すことは禁止ですよ!)してなかなか面白い一行でした。寝たり食べたりくだらないこと喋ったり席を立って違う席に座ったり。けいも他の人に甘えて違う席で寝たりしていました(注:キャリーから出してはいけません!)なんだか降りるときは別れがたくなりました。     

初夏を感じさせる日差しの強い羽田に着いて、3人組は岩国空港へANAで乗継、ビジネスマンは伊丹へと向かい、お互いに写真を撮るのも照れ臭いしそれもなんだかなぁで、みんなでそれぞれけいと一緒の写真だけを撮り、握手して手を降って別れました。4人のおかげで気持ちよく過ごせたあっという間の12時間になりました。会社が出張で手配してくれていたビジネスクラスではこんなこと絶対にありませんでした。これも自由な人生のおまけみたいなものですね。エコノミーとビジネス、どっちがいいかなんて一概には言えませんよ! 笑

 

けいはその後いつものように動物検疫のカウンターへ。そこで、すでに前もって送ってあった書類の原本を提出し、奥でマイクロチップと体調確認。その間10分も掛かりません。本当に対応も丁寧で親切で確実で、農林水産省の日本の検疫は最高レベルだと思います。(違う省庁の管轄の検疫もあります)  

 

首都高は順調で30分で久しぶりの我が家に着くと、久しぶりの我が家のお風呂に入り、スーツケースを開き中身を洗濯し、履いてきた靴を洗って干し、再度けいの小物に至るまで洗濯をし、炊きたてのご飯をたべ、母に電話をし、そして途切れ途切れに合計24時間以上眠りました。帰ってほっとできる大好きな家と無事を喜んでくれる家族や友人がいることに心から感謝です。

 

次回から世界で一番美しい島についてお話ししたいと思います。