#21 NEW YORK, NEW YORK - 1

Originally posted on May 29, 2018

 

これを書いているのは、実はもうニューヨークを離れてしまって、トロントピアソンインターナショナルエアポートのウェンディーズです。高校生のとき好きだったチョコレート味のフロスティの一番小さいサイズ(と言っても日本でいう一番大きいサイズ)を舐めながら。

 

シアトルを出たのは今から一週間前、朝早く6時半にはあの可愛らしい家に別れを告げ、また来たときと同じ長旅ドライブに入りました。朝早くに起こされてごはんを黙々と食べたけいは、まだ目をショボショボさせながら助手席で揺られています。来たときと違うフェリーに乗り、シアトル内に入ると大大大渋滞。久しぶりの大都会5車線のハイウェイはまるでロサンゼルスのような混み具合。グーグルマップも多少戸惑っているように見える中、デルタからフライトの1時間半の遅延のお知らせ。焦ることなくぼーっと列の中に身を委ねてシアトルタコマ国際空港へ到着。タコマ空港でもたっぷりデルタフォークス(デルタの方々)に可愛がられ、セキュリティゲートでもみんなにいいこいいこされたけいはご機嫌で機内へ。ニューヨークまでは5時間のフライトです。時差も3時間。アメリカは広いのですねぇ。溜まった疲れでウトウトしているうちに、JFKに到着しました。すっかり遅くなって夜8時をまわったニューヨークは冷たい雨でした。

 

 

無事、アパートに到着すると、フライトの遅延をお知らせしてあった大家さんの息子さんが鍵を開けて待っていてくれました。けいを近所を散歩させてストレスを解放し、少し食べさせて水をたっぷり飲ませると、けいとわたしは疲れでそのまま朝まで寝ていました。

 

NYについて翌朝起きて一番最初に行ったのはやはりセントラルパークです。以前お話ししたかと思いますが、朝の6時から9時までと夜9時以降はリードをつけずに、自由に犬たちを公園内を散歩させることができます(一部の区域を覗いてほとんど)。セントラルパークにいる犬たちは本当に幸せそうで、全員が全員、「僕(あたし)ハッピーー!!」と言っているように尻尾をピンとあげてワクワクとご主人の後を行ったり先に走ってみたりしています。飼い主さんたちもとてもリラックスして見えます。きっとこの短い時間が、彼ら忙しくてストレスフルなニューヨーカーたちの癒しの時間なのかもしれないなぁと月並みなことを思ってみたりしました。

でもね、すごいことだと思うんです、すべての犬がリードフリーですよ。トレーニングしているワンちゃんもそうでない子もみんな一律に自由な犬となります。どれだけ自己責任ということが徹底されてしみ込んでいるいる社会なのかと思い知らされます。基本的にみんなどのワンちゃんも社会性があって、ほとんどの状況で呼び戻しができるという前提なのですね。自分の犬がほかの方や犬を噛んだりしたりした日には、お抱えの敏腕弁護士が出て来て何億かとられそうです・・・いやはや。けいは大丈夫しょうか・・・(恐ろしや)


公園内に入ると、どの人もリラックスして大型中型犬や小型犬を、ある人は一頭ある人は一人で複数連れてぶらぶらしています。犬たちも勝手知ったるようで、あちこちの匂いを嗅いだり草の上に転がったりしながらも、
飼主さんたちに遅れることなくついていきます。 

NYはドイツなどのヨーロッパを超えるくらい、世界一ドッグフレンドリーな街だと言われますが、それはもはや文化となって根付いていると感じさせられます。いたるところにある人間のための水飲み。歴史を感じさせる古い鉄製のものですが、下には犬用の水飲みがほとんど付いています。新鮮な水を飲めるよう、水受けは手で上げて中身を常に入れ替えられるようになっています。公園の中だけでなく、そのほか街のあちこちにお店の前に大きなウォーターボウルが置いてあり、ペット関係でない普通のお店の人たちが街ゆく犬たちのために水を用意してくれています。

 

その後、大型のミックス犬を連れているアジア人の女性の方を天使の噴水の近くでお見かけしました。(”Bethesda Fountain”という名前の有名な噴水)わんちゃんがボールを無くしてしまって困っておられる感じでした。「あるあるだなぁ」と思いながら通り過ぎたところで、ほかのアメリカ人の方がボールを発見して持ち主を探していました。すぐに引き返して、英語で「ボールがありましたよう」と声をかけると全く訛りのない英語でかえってきました。ボールを持っているアメリカ人にあの人だよと声をかけて、そのまま去っていこうとした時に後ろから日本語でありがとうと言われ、全く見えなかったけれど日本語を話す方、もしくは日本の方なのかとびっくりしました。

 

翌朝、いつもの時間にいつものプラザホテルの入り口からパークに入ると、昨日のその方と大型犬に偶然またお会いました。あらーおはようございますと声を掛け合って一緒に公園内を歩き出していろいろお話ししていると、すでにNY 35(35!!!) お住いの方でした。お嬢様の引き取った保護犬を、出張中に面倒みておられるということでした。とてもとても可愛がっておられて、私がこちらでドッグトレーニングのサーティフィケイトを取ったばかりと聞くと、様々なトレーニングのメソッドについて検討中でおられることを話されました。その方は肩の力の抜けたアメリカ的な、特にNY的な自由な感じで、かつお話の仕方に抑制の効いたお育ちの良さを感じさせるお人柄で、私も恐縮しながらも勉強中のドッグトレーニングの自論をお話しさせていただきました。久しぶりの日本語も気持ちよく話せました。連絡先を交換して、後日果たしてその方は私とは全く住む世界の違う「超」がつくセレブリティの方だということがわかりましたが、終始全くそんなことでこちらを萎縮させない方でした。その方が、セントラルパークで犬の常連さんたちが集まる朝のセントラルパークの「the Hill」に連れて行ってくれました。2014年にその存在を聞いていましたが、どこのHill()なの?と思っていたところでしたので感激です。

 

(続きます。)