#14 ポートランドからシアトルへ

Originally posted on May 6, 2018

さて、2年ぶりにけいは無事アメリカの大地を踏んだわけですが。

 

到着と同時にインターネットが使えないということがこんなに人生を困難にするとは想像もしませんでした。

 

ポートランド空港について、用意した検疫書類(日本の輸出検疫証明書、健康証明書など)を見せて入国。書類を見せて〜と言われない州も過去にはあったのでオレゴン州はしっかりしているんだなぁなんて感心していました。

 

とにもかくにもまずはけいが休憩しないといけません。アメリカの空港には到着ターミナルを出てできるだけすぐのところに犬がトイレ休憩をしたりできる場所があります。さすがオレゴン、小さないい感じの空港で、誰に聞いてもみんなこの「Dog Release Area」がどこかを知って教えてくれます。バゲージクレームを抜けていそいそと向かいます。

けいは8時間ぶりの外の空気をクンクンして、地面を確かめながら健康な排泄をたくさんしました。心なしかすっきりしてうれしそうなけい。

 

さてここからは、けいにとって海外では初めての長距離列車の旅です。前にも書きましたが、アムトラックは最近までペットの持ち込みを一切禁じておりました。ポートランドからワシントン州のシアトルまでのおおよそ3時間半から4時間の道のりとです。おばねえさんは、今よりもさらにお金のなかった学生時代ににアムトラックで旅行していましたので久しぶり、です。さぁ、とにかく空港を出ましょう。

 

空港からポートランドの街中のアムトラックのユニオンステーションにはどうやっていくのかなぁ。iPhoneがネットにつながっているという前提だったので、何も調べてきませんでした。インフォカウンターを探していると、ポートランドの観光案内所がありました。いかにも人の良さようなおじさんが、紙の地図(おお!)をくれて街中のアムトラックの駅までは「電車でもタクシーでもいけるけど、電車だったら2ドル50セントで45分、タクシーだったら35ドルくらいで35分くらいかな。」と言うことでした。到着して空港を出たのは朝の10時くらい。お昼の発車までずいぶん時間がありますから、電車(トラムみたいなものらしい)に乗ってみることにしました。けいはここでもおじさんに飛びついて抱っこ抱っことせがんでいました。

ごろごろとけいとスーツケースを載せたカートを押しながら空港の端っこまで行くと券売機と無人のトラムらしい駅が。これは簡単。MAX ライトレールというこの便利なトラムにみんな自転車や大きなスーツケースを積んで利用しているようでした。なんとも気持ちの良い青空の日で、緑の多い美しい街中をトラムで行くのは大正解だったとウキウキしながら町並みを眺め、まるでアメリカじゃなくてヨーロッパにきたみたい、などとひとりごちていました。

さて途中で「河を渡る緑のラインに乗り換えな」というおじさんの言葉通りに電車を乗り換え、無事最寄りの駅に本当に45分で到着しました。ここからは1ブロック半なので10分とかからないはずなのですが、、、、 

わたしは今文明の利器、グーグルマップ先生にすっかりお世話になっているので、この観光案内所に置いてあった、通り名すら書いていない、しかも建物は全部イラストで大きく書かれていて位置関係がまったく不明、の絵地図ではどこがどうだかまったくわかりません。方向音痴でない世界というものが理解できないくらいセンスのない私はすっかり迷い、すぐそこのはずのユニオンステーション(しかも高い時計台がついてバッチリよく見えるはず)が行けども行けど見つかりません。途中何人もの方に尋ねましたが、知っている人(そして道を説明できる人)にたどり着くまで5人くらい、5ブロックくらい歩いてしまいました。
 

ついに命からがらに(大げさ)に、歴史の重みのある素敵なユニオンステーションに到着したのはなんと出発間際の15分前。すでに全員他の乗客は乗り込んだ後のことでした。急いで何枚か写真を撮り、水と果物を売店で買い、一番やすい車両に乗り込みます。古くて少し埃っぽい、懐かしのアムトラック。なんのアナウンスも出発の警笛もなくするすると動き出す所は昔とかわりありません。チケットを座席上のチケット刺しに入れ荷物を整理し、列車のトイレで手を洗い水と少しの果物を食べると、飛行機の疲れと歩き回った疲れから、私とけいは二人がけの席にぎゅうぎゅうくっついてシアトル到着少し前まで起きることもなく爆睡しました。