#12 海外渡航 - 書類の準備 2

Originally posted on April 06, 2018

出発までカウントダウンどころか秒読みになってきました!大急ぎで書類の準備の話を。実はけいの今回の旅も、直前で予定外の大忙しになってしまい、お仕事優先でけいの書類もつい先日、出発数日前にすべて完了したところです。

 

前々回お話したように、犬の海外渡航は「特別な手荷物(生きた動物)」を日本から輸出してまた日本へ輸入するということになりますので、今回は下記のような区分の書類を用意します。

 

1.  日本国の「輸出」手続き

2.  アメリカオレゴン州の「輸入」手続き

3.  北米地域カナダの「輸出」手続き

4.  日本国への「輸入」手続き

 

一番大変な、そして時間がかかるところから取り掛かると、#4の日本国への輸入の準備から。そう、日本からの犬の旅行は、帰国の準備からでしたね。

 

日本は「狂犬病がない国」です。輸入するには、大きく分けて下記のような要件があります:
(2018年4月現在の情報です。必ず農林水産省もしくは適応省庁のHPなどでご確認を)

 

1.  まず「マイクロチップ」

2.    狂犬病の注射を2回以上して(1回目と2回目は30日以上間をおいて)

3.    狂犬病の抗体価検査をして狂犬病に対して体内に抗体を十分持っていることを証明する

これだけです。案外簡単でしょう?

#2の狂犬病の注射は、毎年「一年以内」を1日も切らさずに摂取していれば、特別に2度打つ必要はありません。これまでに打った狂犬病ワクチンの製造メーカーや製品のロット番号、製品ロットごとの期限などが、ワクチンを打った獣医師の証明書とともに主治医に証明していただくだけでOKです。

 

けいは、実は狂犬病の抗体ができずらい体質のようで、狂犬病のワクチン自体は生まれてから欠かした事がありませんが、これまでに一度狂犬病の抗体の値が検査の際に合格枠に達さなかったことがあります。ご自分の愛犬が狂犬病の抗体ができずらいかどうか、初めての時にはわかりずらいと思いますので、初めての旅の時の準備はくれぐれもお早めに、です。万が一十分な抗体が出ないときには一ヶ月ほど置いてから再度ワクチン、そして再度検査、となります。

 

さて、では帰国の準備から。

けいは、マイクロチップの装着証明書、これまでの狂犬病の接種証明書、狂犬病の抗体値証明書を提出して、農林水産省の検疫所に輸入申請を行いました。これは帰国の40 日前までに行う必要があります。けいは日本から出て日本に戻ってくる短期の旅行ですので、これだけでOKですが、狂犬病ない国と定められていないほどんとの国のわんちゃんは狂犬病の抗体値検査の検査日(結成を取得した日)から入国までに180日以上経過している必要があります。また、今回は帰国前にまた輸出国(今回はカナダ)の獣医さんの健康チェックとカナダの検疫所の輸出検疫許可証を手に入れる必要がありますが、これはまた後ほど。

 

そして、いよいよ出国の準備。日本の輸出申請です。出国の7日までに輸出申請をする必要があります。

これも同じように、マイクロチップの証明書、これまでの狂犬病やその他のワクチンの接種証明書、狂犬病の抗体値証明書などを提出して輸出検査申請を行います。出発当日や前日に、農林水産省管轄の空港の検疫所にけいを連れて行き、健康状態、マイクロチップの確認などを行い、日本国の認める輸出動物、としてサインしてもらい出国する事になります。この出国検査はアポイントが必要です。フライトの3時間前くらいにいつもアポを取っています。


次にアメリカに入国するための書類ですが、これは州ごとに要件が異なります。私が今回入国する州
(First entry port) は「オレゴン州」ですので、「アメリカの農林水産省」みたいな省、USDA (United State Department of Agriculture) Webサイトでオレゴン州の要件のページを探して、その中の「犬」の条件を確認します。こちらから探さなくとも、例えばシンプルにGoogleで「Dog, Oregon state, Import, Requirements (犬、オレゴン州、輸入、要件)」などと検索するとまず一番最初のページに出てきます。なになに、オレゴン州は特に事前許可は必要がない州のようで比較的簡単なようです。

犬猫ちゃんたちは、下記の要件が必要だと明記してあります(2018年4月現在):

 

The State of Oregon import requirements include: 

·       Certificate of Veterinary Inspection (Health Certificate) 

·       Current rabies vaccination for dogs and cats 

You will need to obtain the health examination certificate and rabies vaccination from a veterinary authority in the country of origin.

 

「健康証明書」と「狂犬病ワクチン証明書」だけが必要のようです。これは簡単、なぜならば大概の場合、けいはいつも海外に行くときは念のため健康証明書を持っていくことにしているからです。突然わたしが病気になったりしてけいをどうしてもどこかに預けなければいけなくなったときなどに、健康証明書やワクチンの証明書がないとどこのペットホテルや病院も預かってくれません。

早速、近くのかかりつけの病院にいって健康証明書を取得しました。わたしの英語の健康証明書のフォーマットはわたしの手作り、オリジナルです。これ一枚で全てを網羅してほとんどの国と州に適応できるようにつくりました(うふふ、ちょっと自慢)いつも行っている獣医の先生も慣れたもので、はいはいひょいひょいとサインして下さいます。もし、初めてで全くわからない場合は、動物の検疫に慣れている病院に行っていただければ病院でもちゃんと用意して英語で作成して下さるところもあります。この証明書はアメリカ国内線に乗り継ぐときなどに要求されることもありますので、備えあれば、ですね。獣医のサインの入った原本の健康証明書を最低2通はいつも持って旅しています。

 

今回はオレゴン州で割と簡単だったのですが、わからないときはその州のUSDA のオフィスにEメールをして理解の確認をしています。返事がこないときには電話でフォローアップもします。少々意外(失礼)ですが、USDAのオフィスは大変親切できっちりとされていて、問い合わせに真摯に応答してくれます。USDA勤務の方は獣医師の方 (D.V.M) が多く、優しくしっかり回答してくださる方が大変多かったように思います。これは日本の農林水産省の検疫官の方々も同じです。皆さん獣医師の方が多く専門知識もさることながら、申請の事務処理でわからないことにも親身にきちんとしっかり対応してくださいます。犬旅の最中や準備で受ける皆様のサポートには本当にありがたさを噛み締めます。

 

話が前後しますが、日本の農林水産省の検疫所に輸出、輸入申請するにはフォーマットを取り寄せ、手書きで書類を作成しファックスや郵便で送る方法と、ユーザ登録をしてデータベース上で申請をする方法があります。わたしはデータベースを使っていますが、これがなんとも慣れるまでに時間を要する、「可愛いけれど憎いやつ」、でして初めてのユーザー泣かせです。今は仕事なので数分で処理していますが、初めてのときは数十分、いや数時間かかって電話でお教えをいただきながら行った記憶があります。初めてチャレンジするかたは本当に気持ちと時間に余裕を持って行うことが大切です。

 

すべての書類は申請時に日本の検疫所に内容確認していただきます。(海外の検疫にもレビューして下さる場合にはレビューをしてもらっています。今回はアメリカなので省きました。)

 

用意した書類は下記の通りです:

 

1.     マイクロチップ装着証明書 (装着日が証明できるもの)

2.     狂犬病ワクチン接種証明書(接種日、マイクロチップ番号、ワクチン種類、製造メーカー、ロット番号、ロット有効期限、ワクチン接種後有効期限 記載)

3.     狂犬病抗体検査、抗体値証明書

4.     健康証明書(英語)#2, #3を含む全ての情報も英語で網羅

5.     輸出申請書

6.     輸入申請書

7.     日本輸入検疫フォーム(ACフォーム)


最後に、書類の準備以外で一番大事な準備を先日行いました。けいをかかりつけの大学病院に連れて行って、半日細かくいろいろなところを診て検査してもらいました。最近、心配しすぎなのかもしれませんが、ドッグランなどで走ると急にぐったりするなどして、良い歳してびびりのおばねえさんは不安でたまりませんでした。去年の11月に夜中に、ばたっと気を失ったこともあり、今回の旅は果たして大丈夫かと内心ビクビクしていました。ドッグランの友人も本当に大丈夫なの、と心配をしてくれて・・・

けいは4歳の「ドッグドック」以来、東京でも循環器の権威といわれる大学の教授に定期的に診てもらっているのですが(飼主はその分、飲みを減らし数日納豆など食して経費を削減)、今回はできる限り最大限の血液検査項目、心臓エコー、腹部エコー、レントゲン、その他その他・・・などすべてできることをしてもらい、結果、どこも異常なし!でした。なんと覚悟していた心臓の薬もまだ飲まなくていいと、先生のお墨付きです!

「ありがとうございました・・・(深々一礼)」とスルスルと診察室のドアを閉め、ひそかに小さくガッツポーズの飼主とわけもわからず尻尾をふりふり、顔をぺろぺろするけい。

 

よかったーーー!

 

地元のかかりつけの獣医師はその教授の研究室の卒業生でもいらっしゃるので(循環器専門医)、いつも結果を大学からかかりつけ病院にも送ってもらい、連携して診ていただいています。健康証明書のサインをもらいに行ったとき、獣医師の先生ともがっつり喜びをわかちあい、感無量です。

 

さぁ、出発まであと数日です・・・

 

 

今からスーツケースを詰め始めます!