#4 はじめての海外ふたり旅

Originally posted on 03/05/2018 - Photo San Diego 2014

さて、今から4年前、2014年 ついに会社を飛び出してしまった私は、
「いつも時間がない生活」から突然「時間だけはいくらでもある毎日」へとシフトしてしまいました。

 

退職間際の最後の数ヶ月間、ただでさえ人手がたりない会社が、私の退職日をなんとか伸ばそうといろいろしてくれている間、私はひとりオフィスにこもって「やりたいことリスト」を作っていました。(会社の皆さま、ごめんなさい)

 

そのリストには大それた願いは書いてありません。今まで時間がなくてできなかった数々の小さなこと、例えば、「歌舞伎を観に行く」「実家で母とのんびり好きなだけテレビを見る」「小津安二郎の映画を全部観る」「連絡が途絶えた友達全員に連絡してフェイスブックを復活させる」「お世話になった人に手書きの手紙を送る」「部屋の模様替えと断捨離」「歯医者に行く」などなど小さなことばかり70項目ほどありました。 私は毎日リストを見直しては、新たに足したり修正したりして、いそいそと退職日まで眺めていました。
そしてそのリストの一番上にあったのが、「けいと好きなところに好きなだけ旅行に行く」でした。

 

行き先はシンプルに決めました。私はアメリカの企業数社で20年以上働いていましたし、恐らくのべ100回かそれ以上はアメリカに出張していましたので、やはり最初の犬連れの国は勝手がわかっているところにしようと思いました。大好きなハワイは、動物の輸入の手続きの煩雑さから次回以降にしようということにして、まずは行きたいところを全て書き出しました。世界で一番好きな街ニューヨーク、学生時代の思い出の南カリフォルニア、自然豊かなのんびりミッドウエスト、ヒーリングスポットがたくさんあるセドナ・・・ はじめて行くところも慣れ親しんだ場所も半分ずつくらいにしてみようと思いました。

 

そして2014年に出た旅がこちらです。駆け足で行き先だけお伝えしたいと思います。


(旅程49日間) 

成田  ロサンゼルス

 

ロサンゼルスからカリフォルニアを南に車で下って、
オレンジカウンティのハンティングトンビーチなどのビーチをいくつか滞在しながらサンディエゴへ

 

サンディエゴから車でアリゾナ州セドナへ

セドナから大自然の中をずっと抜けてグランドキャニオン

 

さらにネバダ州の山中と砂漠を北上してユタ州ソルトレイクシティ

 

ユタ州で一休みしてから飛行機でいよいよニューヨーク

 

ニューヨークを満喫してから飛行機で中西部、ミネソタ州ミネアポリスへ

 

ここからは子どもの頃大好きだった「大草原の小さな家」のローラ・インガスル・ワイルダーが家族とその生涯辿った家々を、彼女たちが実際に通った古い街道を使って軌跡を巡る旅にしました:


ミネソタ州ミネアポリス、ミシシッピ川を渡ってローラの生まれたウイスコンシン州ペピン、
彼女が子どもの頃を過ごしたミネソタ州ウォールナットグローブ、トレイシー、
思春期を過ごしたサウスダコタ州ドゥスメット、スーフォールズ、
家族で旅したカンザス州フォートスコット、インデペンデンス、
ミズーリ州シーモア、そしてローラと家族の終焉の地 マンスフィールド。

 

そしてミズーリ州スプリングフィールドからアトランタ、
アトランタからカリフォルニアに戻ってサンフランシスコ


サンフランシスコからは、作家、Wサローヤンの世界を旅してみようと思い、ハーフムーンベイ、古い海岸沿いの山道 パシフィックコーストハイウェイをずっと下ってマリブ、ロサンゼルスダウンタウンに戻り、

ロサンゼルス  成田

 

・・・という 全編で49日の旅にしました。いつの日か、この旅について書くことがあればいいなと思います。なぜならこの旅は、私の新しい価値観と生き方を創り出すきっかけになってくれた49日間だったからです。それまでの私は、他の誰かが作った常識と世界に生かされていたように思うのですが、この旅からは私が自分で作った道を自分のやり方で進んで行くという生き方を発見しました。そしてそれ以来、私はたとえうまくいかなくても、そのやり方で来ているような気がします。

 

ひとりと一匹で旅しているといろいろなことに遭遇するのですねぇ。どんなにプランを練っても、思いもよらないことが待ち構えていて、月並みですがそれがまた旅をより一層、思い出深くしてくれます。はじめての旅を終えた頃、私とけいは飼主と愛犬、というよりまさに相棒のような気がしていました。丸一日誰とも話さずに怖いくらい深く広い自然の中を運転するハイウェイの真ん中、助手席から乗り出して空や砂漠や湖を見ているけいがいてくれることがどれだけ支えになったか。けいを抱っこして笑顔になる人がどれほどいて下さったか。

旅で出会う新しい友人たちや、街角で親切にしてくれる人々、けいを内緒で入れてくれたNYの博物館のセキュリティのおじさん、飲み物をくれたコインランドリーのおばさん、、、全員が私だけでなくけいを思いやってくれました。


以来、私は2年に一度のペースで、けいと旅に出ています。前回は2016年第3の故郷のハワイでした。

そして今年、2018年、この春に新しい旅に出ようと思います。